アメリカ、ニューヨークでパティシエとして働いていましたが、ケーキを作るにあたって最も苦労したのが食材です。
洋菓子だから、海外の材料で簡単に作れるだろう、と思っていたのが大間違い!!
知れば知るほど日本とアメリカではこんなに違うのか、と痛感しました。
なので今は日本食の店を海外でするって難しい!と思います。
シュークリームのビアードパパはニューヨークに数店舗ありますが、どうしてるんだろう??
日本とアメリカの違いとは?
大まかに説明すると当たり前ですが日本独自の食材は入手し難いです。あったとしても種類が少なかったり高価だったりします。近年の抹茶ブームでお茶系は手に入れやすいです。
また、アメリカ産の製菓材料が多く、ヨーロッパ産の物は入手が難しい、もしくは不可能です。
フランス産の某クリームチーズなどは入手不可能でした。
生クリームについて
Heavey Creamヘビークリーム(乳脂肪分 36%~40%)
ケーキをデコレーションしたり、ショートケーキなどを作る際のホイップクリームを作るのに最も適したクリーム。日本の純生に近いものです。
乳脂肪分が濃厚なので、きちんとフォームが保てるホイップクリームが作れます。
他のクリームはいろいろなものが入っていてるので日本の製菓で使用するものに一番近いのはこちらで良いと思います。
薄力粉など粉系
おそらく、薄力粉と強力粉を使用すると思います。
日本と比べてきめが粗いのでクッキーを焼くと日本と比べてガリガリします。力強い?味わいなのできめ細かいスポンジ生地を焼きたい場合は、現地でより等級の高い、きめの細かい粉を選びましょう。パンなどは逆に風味が豊かで日本よりおいしく感じます。
現地の業者さんに、製菓用の粉(ペストリーフラワーなど)があるか確認してみてください。
卵
こちらの卵は色が薄く、味も薄いです。気泡力?も弱い卵になっています。
オーガニック卵や現地での高級な卵が比較的日本で購入出来る卵に近いと思います。
写真は液体の卵黄ですが、通常の卵も卵白の粘りがなく、卵黄もペタッとしています。(日本の卵の様に黄身の形が立体的ではない)
チーズなど
アメリカは乳製品は豊富で先ほどの生クリームやチーズ、バター、牛乳など豊富に取り揃えています。ですが、こちらも日本と同じで味が薄い、コクがないと思います。
栗は難しい!
日本では普通に手に入りますが、アメリカで一番手に入らないのは栗でしょう。
モンブランや栗のケーキは日本では大人気ですがアメリカではほとんど見かけません。
小豆を使ったお菓子、あんこも日本食の店以外では見ることはないです。
もし、あなたこだわりの栗のケーキや小豆を使用したケーキを作りたい場合は要注意です。
あるにしても中国産や韓国産のものがありますが、、、。
その他
ベーキングパウダーやココアなど、パウンドケーキやドーナツに使用するアメリカで良く食べられるお菓子の材料に当てはまる食材は簡単に手に入るのかもしれません。
以上、アメリカで入手できる製菓材料について、でした。
お役に立ちましたでしょうか?
かなり簡単に紹介しました。
使用感に関してもかなり違いがあって日本と同じようにスポンジ生地を作ったつもりが失敗したりと苦労は多かったです。
今後ともよろしくお願いいたします。